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鬼首(赤鬼)

■おにくびと書いて「おにこうべ」

鬼首は宮城県の鳴子町にあるスキーリゾート。温泉とこけしが有名。秋田と山形の後頭部あたりに接している。

鬼首は、延暦20年(801年)、征夷大将軍の坂上田村麻呂が、鬼と呼ばれていた大竹丸を征追し、この地で首をはねたことに由来しているらしい。
だから頭じゃなくて首でも「こうべ」と読むのか。

坂上田村麻呂って久々に思い出した人も多いのでは。
私は「せいいたいしょうぐん」とか「さかのうえのたむらまろ」という音は覚えてるけど、何をした人なのかさっぱりさ。
このタムラマロくんは、最近雪崩の痛ましい事故でニュースになった有名な秋田の「乳頭温泉」にも入ったらしく、現代風に言うと「ここの温泉、マジいいぜ!一ケ所からいろんな泉質のお湯が出るなんて、超スゲー!ケガも病気も治るつーの!」って絶賛したらしいよ。

偶然にも温泉つながりでマロくんのことを思い出したので、私の日本史の記憶には「征夷大将軍=温泉好き」と上書き保存されてしまったよ。
マロくんは山形の温泉にも入っただろうか。

さて、
このオニコウベスキー場に一泊二日でスキー合宿に入ってきた。トリノオリンピックに触発されたのだ。
目指せバンクーバー!!33歳でバンクーバー!無理!

トリノには関係なく、前々から企画していたのだ。
メンバーは、どろんこバレーやらソフトバレーやらUNOやらスキーやらを一緒に楽しんでいる会社の仲間たちと。総勢11名。
こちらのスキー場は初めてなのだが、すんごいびっくりするような旅行プランが満載。

今回私たちは、温泉付きのペンション「アルピーヌ」に宿泊。朝・夕2食付き&2日間リフト券(ナイター可)入湯税込みでなんと約1万2000円という破格のプラン。
もしかして、あんまり泊まりで来るような人はいないのかもしれない。

■ 出発
朝7時に会社の開発棟前に集合。いつも遅刻をしがちな私がなんと一番乗り。
でもそれは私の力ではなく、迎えに来てくれた後輩による功績だ。迎えに来てもらうとなるとさすがにがんばって起きるわけですよ。
そうすると自動的に時間に間に合うわけですよ。

もしかしたら、それを見込んで「お前、あいつ拾って来いよ。でないとあいつ時間に来ないから」って命令されているのかもしれない。
7時になり、続々と集合。誰も遅刻をしなかったので、予定よりも早く出発。
朝日が目がショボショボになるくらい眩しくて、ウキウキ気分が一層盛り上がる。
天気最高!!雪が解けてしまっているんじゃないか!?というくらい暑い!
どうか到着までは解けないで!!

あ・ら・伊達な道の駅
順調に高速を抜けて、あ・ら・伊達な道の駅へ。
予定より早く到着してしまったのでぐるぐる眺める。
ちょっとおなかがすいたので揚げたてコロッケを食べながら部長を待つ。
ここで、身重の嫁を実家にあずけてまで参加する山セレ部の部長と合流するのだ。
コロッケを食べつつ、
「あ・ら・伊達の駅のあ・らってなんだず?」
「なんだべ?」
「ホントはアラダテって地名なんじゃね?」
「違うず」などと「あ・ら」について思索を巡らす。

施設内の店員さんに質問しても、明確にその答えを知っている人はいなかった。
「細かいことは気にするな」っていう意味なのかもしれない。あ・ら・。

部長と合流し、一路オニコウベスキー場へ。
あまりの天気の良さに、スキーに行くのだという気持ちがすごく萎える。
このまま温泉巡りでもして、ご飯食べて寝ちゃってもいいな〜〜〜〜。

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道すがら見つけた、ミルクコミュニティの工場の牛の模型に「あ!牛!」とか、田んぼから飛び立つ白鳥のV字飛行に「おあ!白鳥!」とか、名産のこけしの巨大模型看板に「わあ!こけし!」とか小学生のようにリアクションしながら車は進む。
こんなことも楽しくて仕方ない。

■スキー部!
温泉とこけしを猛烈プッシュする町を走り去り、山へ山へと登って行く。ようやく視界にも雪の斜面が飛び込んで来た。
解けてなくて良かった。それでも気温は高くちょっと動くだけで汗ばむ陽気。

ペンションに荷物をを置かせてもらい、チェックインの時間まで自由時間。
やっぱりゲレンデを目の前にすると滑る気がムクムクと湧いてくるもんで、みんなシャキシャキ準備している。

スキー場は狭く、迷子になる心配はない。閉鎖されているゲレンデや運行中止のリフトもあって、バラエティを求められないゲレンデではあるが、くり返しの練習には最適。あたしですら迷わないし。さらに今日は快晴で、雪質もちょい固め。
私は新雪・もこ道よりも板にかぶらないアイスバーン気味のほうが好き。ボードのメンバーは転ぶと痛い、と嘆いていたが、スキーにはベストだったよ。

何本か足慣らしををし、動いているリフトを乗継いで頂上へ。
リフトからの眺めがもう最高!

青空に遠くの山脈。木立。光る雪面。
頂上で上着脱いでビール飲んで、「ぃヤッホー!!!」とか言いたくなっちゃうようなすばらしい天気。
さすが晴れ女!と今回も根拠なく自分を誉める。
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チェックインの時間が近付いたので、集合し一旦ペンションへ。
メンバーと「スキー&スノーボードクロス!!」とか言いながらスピード競争をする。風をビュービュー受けて気持ちよく吹っ飛ばして滑っていると、横をテレマークスキーの部長が奇声をあげながら追いこしていった。テレマークスキーはどちらかというとスピード対応のスキーではない。かかと固定されてないんだもの。
なのに、あり得ないスピードで小さくなっていく彼の背中に笑いが止まらなかった。
へっぴり腰とは、あのシーンために造られた言葉なのではないか。
ゴールで「もう自分では制御不能のスピードだったよ」と少年のようなキラキラした瞳で報告する部長。笑顔の白い歯がまぶしい。
競争したメンバーは笑いが止まらず腹が痛い。一緒に競争したボードの後輩と、ビデオに残したいシーンだったね、と悔やんだ。

■セクシー温泉
チェックインを済ませ、夕食の時間まで温泉に出かけることに。
ペンションにも温泉があるのだが、せっかく温泉エリアなのだから普通の浴そうじゃないのにも入りたい。ペンションのオーナーに教えられた「目の湯」へ向かう。
着くと、一瞬どこだかわからないくらい民家風。
入るとそんなに広くはないが露天もある温泉だった。

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この温泉は男女のお風呂は壁で仕切られているだけで、天井はつながっている。
男湯の話声が開いた天井から聞こえてくる。
露天も入ろうと外へ出ると、そちらも竹垣で仕切られているだけのギリギリ混浴ではない仕様であった。
しかも、階段を降りる途中から竹垣が低くなっている。竹垣の隙間ものぞく気さえあればいつでものぞけるような危うげな作り。
・・・・。
一瞬躊躇するも、えいや!!と勢いつけて入っちゃった。
短いと思った竹垣も、階段を降りれば自分の足場も低くなるので結局は見えないのだ。
勝手な憶測だが、この造りだと「見えそうだけど見えないから見ようとしたい!」という男性の狩猟本能みたいなものをくすぐらないのだと思う。
ゴールが安易すぎてチャレンジする気を起こさせないのだ。
不完全に見えて、意外に計算された構造物だったのかも...。
多分、そんなことない。

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目の湯を出て、ここらで唯一と思われるコンビニでお買い物。生鮮食品も扱っておりなんだか楽しい。商品を入れてくれた袋はちょっとかわいらしかった。
鬼首という地名の割にどこにも鬼が登場しないな、と思っていたのだがようやくここで会えた。

節分の後だったから、出払っていたのかもしれない。
などと中年以降の人が、「ホー上手いねえ」とか誉めてくれそうなことを書いてみる。

■まじめに合宿風
ペンションに戻り夕食。ボリュームがある夕ご飯だった。元アメフト部の新入社員がご飯を4杯おかわりしていた。年長組は食べるのも遅い。おかわりもできない。代謝って落ちてゆくのだね、確実に。
夕食後ナイターに行こうかと思ったのだが、満腹感と温泉のポカポカでそんな気持ちはそがれてしまう。
というわけで、一番大きな部屋に集まり、その日に撮影したビデオの上映会。ちゃんと滑ってる姿を撮ってたりするのだ。THE!合宿って感じ。意外にみんな真剣に見入ってしまう。そうするうちに同じテープに残っていた夏の泥んこバレーの映像なども出てきてしまって、ビデオ観賞がやめられなくなる。結局最後まですっかりビデオを見ることに。
ビデオが終わるとすっかり深夜の気分だったのだが、何もかも早く生活しているため実際は20時前とかで、軽い時差感覚。
まだまだ寝るには早いので、恒例ウノ大会。
何ゲームか終了した頃、部長が眠気の限界に。まだ23時前であったが、明らかに夢の世界の境界線をさまよっている。
そしてとうとう瞳を閉じ、手からカードがはらり、と落ちた。
部長以外の全員で「ヒトが眠りに落ちる瞬間」を観察。
翌朝きくと、部長はいつ寝たかを覚えていなかった。

部長の就寝をきっかけに部屋に戻ることに。
温泉に入る人、テレビを見る人、そのまま寝ちゃう人。
私は睡魔に勝てず、朝イチで温泉に入ることを固く心に誓いそのまま就寝。
結局、みんな23時頃には寝たらしい。
真面目!!っていうか年!?

鬼首(青鬼)に続く。
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by yukiya-13 | 2006-03-04 16:20 | 遠出&ごはん
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